東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年09月20日(水)
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「荘周夢蝶」(そうしゅうむちょう)

 
「むかし荘周は夢の中で胡蝶になった。栩栩然(くくぜん、のびのび)として舞う胡蝶である。心から愉しんで舞っていて周であることを忘れていた」。自由に飛翔し、高くホバリングする姿は自由そのものです。「周の夢に胡蝶たるか、胡蝶の夢に周たるかを知らず」。これが「荘周夢蝶」(「斉物論篇」)です。荘子はこれを物化といっています。
 みなさんは夢で空を飛んでもせいぜい木々の梢の上くらいまでで、身は軽くなく、落ちないように必死で羽を動かしているでしょう。蝶は自由のシンボルなのです。
 これまでみてきた荘子にちなむ「四字熟語」に生きものが多く扱われていたことにお気づきでしょう。「濠梁観魚」「螳臂当車」「白駒過隙」「朝三暮四」(サル)、「曳尾塗中」(カメ)、「木雁之間」「鵬程万里」「害群之馬」それに「白馬非馬」「庖丁解牛」「熊経鳥申」「蝸牛之争」「井底之蛙」「虚与委蛇」「涸轍之鮒」「沈魚落雁」「呑舟之魚」そして「荘周夢蝶」。生命の斉同は地上が人間だけの営みの場でないことをいっているのです。
 
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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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