東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年10月04日(水)
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「同室操戈」(どうしつそうか)

 同室の者同士で武器を操ることが「同室操戈」(『後漢書「玄伝」』など)で、兄弟間の争いや内部抗争での比喩としてよく用いられます。「同室異夢」あるいは「同床異夢」であれば急にどうということにはなりませんが。
 歴史上で有名なのは魏の曹操の子曹丕と曹植の兄弟の間。「七歩の詩」に、豆を煮るのに豆がらを燃く。豆は釜中にあって泣く。本は是れ同根より生ずるを、相煎ること何ぞはなはだ急なるとあって、「同室操戈、相煮何急」として用いられます。周恩来が国共両軍の争いを嘆いたことで知られます。たとえばiPhone8と10周年記念のiPhoneX、バイクのヤマハR1MとR1Sといった製品の「同室操戈」も話題になります。韓国ロッテ辛一族の骨肉の争い、卓球での平野美宇と中国選手丁寧との争いも「同室操戈」のうち。
 アメリカのように銃規制のゆるい国のこわさをラスベガス事件が教えています。なんでもアメリカ追随の日本で、「同室操戈、相似(煮)何急」とならないことを願います。

 

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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