東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年10月18日(水)
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「無為自化」(むいじか)

「無為」というのは、ふつうには「無為にすごす」など何も為さないことをいいますが、老子の「無為」はそうではなく「為すことによって為さない」のです。作為的にならないようごく自然におさまるようおこなうこと。司馬遷は『史記「老子韓非列伝」』で「清静にして自ずから正」というのが老子の「無為自化」(『老子「五七章」』から)であるといいます。
『老子』前篇の「道経」最後の三七章に「道の常は無為にして為さざるはなし」といい、後篇「徳経」最後の八一章に「聖人の道は為して争わず」とあります。為さないのではなく「為して争わず」なのです。これが関外へと去りゆく先哲の残した永別のことばです。この「無為」が納得できないと「衆妙の門」が何であるかの理解がいかないでしょう。
 本年の夏『荘子』につづいて、この秋・冬は『老子』にちなむ成語を整理しておきましょう。本稿ですでに「不争之徳」(20135「大弁若訥」(20137「信言不美」(20142「目迷五色」(20148「小国寡民」(201510などを掲載しています。

 
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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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