東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年11月01日(水)
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「小康之家」(しょうこうしか)

「小康之家」(李海観『岐路灯「八三回」』など)というのは、富裕とはいえないけれど日々を安穏に暮らせる資材を有する家庭のこと。「小康」は到達点ではなくなお発展段階にある状態をいいます。到達点は「大同」(『礼記「礼運」』から)でしょう。歴代の為政者が求めつづけてきた理想の社会が「大同社会」(外に戸を閉ざさず)です。一方、「小康」(『詩経「大雅・民労」』から)も淵源は遠く、民衆の暮らしに根ざした概念です。

「小康社会」は小平副総理が1970年代末から80年代初めにかけて、中国経済社会の青写真として提出した戦略構想です。1979年12月、日本の大平正芳首相が訪中した際に小平副首相が初めて用いて以来、20世紀末までの戦略目標となりました。「小康水平」とも。2012年11月、胡錦涛総書記が「第十八回党大会」で「小康社会の全面的建設のために奮闘する」旨の報告をおこない、2017年「第十九回党大会」では習近平総書記が「小康社会の全面的な建成に決着」を目標に掲げています。

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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