東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2013年02月13日(水)
  • 自然

「雪中高士」(せっちゅうこうし)

 梅は寒中に花を咲かせます。雪中の梅の木を高潔の士に見立てて「雪中高士」(『高青邱詩集「梅花」』から)といいます。ご存じ、松竹梅の三つを「歳寒三友」と呼ぶのは、多くの植物が厳冬のさなかに息をひそめても、松と竹は姿あせずに過ごし、梅は寒中に花を咲かせるからで、三品の格は日中ともに高位の松から梅にいたりますが、甲乙は付けがたいところです。

「歳寒三友」といえば詩画はもちろん、磁器や織物の意匠としても好まれて、だれもが心を静かに支えてくれる親しい三友を持って暮らしています。雪中の梅はたたずまいも花も香もよく、寒に耐えて命を保つ風情は節を持する高士と呼ぶにふさわしい。作者の高啓と花といえば、よく吟じられる「水を渡り復た水を渡る、花を看還た花を看る」(「胡隠君を尋ぬ」から)が有名ですが、この花は春風江上の路でのものなので、江南の春の桃李のようです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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