東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年11月22日(水)
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「行色匆匆」(こうしょくそうそう)

 旅立ちの際などに気持ちが昂りせわしく動くようすを「行色匆匆」(牟融『全唐詩「送客之杭」』など)といいます。そこから春節などでふるさとへ帰る旅行客でごったがえす駅頭や北京など市街の自転車通勤の情景や雨の日の交差点の雨傘の流れなどにもいわれます。さらに広く人びとが興味をもってあつまるところ、観光名所などにも多用されています。人間ばかりでなく海辺のカニが群れて動くようすなどにも。
 人びとが繁華街へ出掛けるに当たって、衣装の細部にあれこれこだわって組み合わせにも気をつかい着こなして出るのも現代の「行色匆匆」。歩く速さはニューヨーク(マンハッタン)、パリ、東京の順だそうですが、ストリート・ファッションはメンズも含めて大差がないようです。典拠に引いた杭州も、いまや東京との差を一気に縮めて。
 夜、電飾がともり、まだ11月だというのにクリスマスや新年のことが話題になって、なんとなくあわただしさを増した街のようすも「行色匆匆」です。
 

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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