東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2018年01月31日(水)
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「高人一等」(こうじんいっとう)

 人より一段すぐれていることを「高人一等」(魯迅『阿Q正伝「三章」』など)といいます。この意味合いですでに『礼記「檀弓上」』に「加人一等」として表われますから、古今を通じて良し悪しで用いられてきたのでしょう。北京在住のバスケットボール選手の孫明明さんは身長が2・37mあって、これは文字通りコートでは「高人一等」です。
 有名なものに郭沫若が怪異小説『聊斎志異』を書き残した蒲松齢の故居のためしたためた「写鬼写妖高人一等 刺貪刺虐入骨三分」があります。貪虐は貪婪・暴虐な旧封建統治時代の貪官汚吏のこと。「入骨三分」は深く骨髄まで筆鋒が達していること。
 昨年暮れに安倍首相が韓国野党・自由韓国党の洪準杓代表の表敬訪問を受けたとき、陪席していた河野外相と同じ一段低いイスに座らせたと韓国メディアが騒いだのも、逆の立場からの「高人一等」の事例ということになります。モノの例ならトヨタ製ランドクルーザーの堅牢さやソニー製TVの明るさなら「高人一等」です。価格もですが。
 

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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