東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2018年02月07日(水)
  • -

「不速之客」(ふそくしきゃく)

 とくに招いてもいないのに突然にやってくる客、したがって歓迎できない客を「不速之客」(『易経「需卦」』など)といいます。『易経』では「不速之客三人来、敬之終吉」とあって、懇切にもてなすことで結果は吉といいますが、ふつうには貶す意味合いで用いられています。人ではダボス会議に押しかけたトランプ大統領、自然現象では黄塵、冬将軍、生き物ではお茶で知られる雲南省普洱(プーアル)市の民家に野生の大象が食を求めてやってくるなど。歓迎どころか跳んで逃げることになります。
 中国科学院院長・中日友好協会名誉会長をつとめた郭沫若は、祖国を離れる船上で潸潸(さんさん)と涙を流して日本に亡命した自分は意外な「不速之客」であったにもかかわらず、真から懇切な歓迎をうけた(『海涛集「跨着東海二」』)と記しています。滞在中に『中国古代社会研究』などを執筆した市川市の旧宅は移築・復元されて「郭沫若記念館」に、生地四川省の楽山市(大仏で有名)と市川市は友好都市になっています。
 

webサイトはこちら

堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728   
<< February 2018 >>