東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2018年02月28日(水)
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「元宵灯謎」(げんしょうとうめい)

 満月に灯を点して豊作を祈り、満月に灯をささげて豊作を感謝する夜の灯の節日といえば「元宵節」(農暦1月15日。ことしは3月2日)と「中秋節」(農暦8月15日。ことしは9月22日)です。月のない「春節」(2月16日)を迎えたあと、夜空に三日月がのこり、半月になり、凸月になり、そして最初の満月が星空に昇ってきます。
 元宵節には台湾では「平溪天燈祭」の何万というランタン飛ばしが幻想的な夜を演出して人気に、日本では「長崎ランタンフェスティバル」が開かれています。唐代の「観灯」では玄宗の父叡宗のときの「元宵灯節」が豪華で、灯輪を建て燃灯五万盞を掛けたといいます。玄宗も上陽宮中に灯楼をつくらせて貴妃や百姓(当日は開門)とともに鑑賞しています。灯に謎を書いて当てっこをする「元宵灯謎」(『武林旧事灯品』など)は故事成語とちがって農民の節日習俗から生まれた四字熟語です。夜市で賑わう宋都では詩詞や謎のほか抗議や戒律やコミカルな文も掲げられて道ゆく人を楽しませました。
 
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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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