東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2018年03月28日(水)
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「東山再起」(とうざんさいき)

 一度引退した人が再び元の地位に戻って活躍することを「東山再起」(『晋書「謝安伝」』から)といいます。東晋時代の著名文人で名族陽夏謝氏の出であった謝安は、若い頃は著作郎として国史の編纂に従った程度で束縛されるのを嫌い、職を辞して浙江省会稽の東山に隠居して琅邪王氏の王羲之らと清談にすごしました。40歳になって仕官して以後、淝水の戦いに成功するなど東晋の安定に寄与しました。そのことから「東山再起」は再起する、巻き返すといった意味で広く用いられています。
 政治的に知られるのは小平の「東山再起」で、文革で3度も失脚しましたが、改革開放に成功しました。いま企業の「東山再起」といえば韓国楽天(ロッテ)それに索尼(ソニー)でしょうか。スポーツならアメリカのメジャーリーグで故障やスランプから復活した選手に「東山再起球員奨」(カムバック賞)が与えられています。そして文化なら宮崎駿監督が引退声明以来になる『毛虫のボロ』を3月公開、「東山再起」がいわれます。
 
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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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