東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「言笑自若」(げんしょうじじゃく)

 毒矢が左ひじを貫き毒が骨に及んだため、関羽は名医華佗の手術に左腕をまかせます。血がしたたり落ち、盆に溢れるその間、関羽は肉をほおばり、酒を飲み、諸将と平然として談笑しつづけたといいます。華佗はすでに外科手術に麻酔を使ったようですが、それにしても「言笑自若」(『三国志「蜀書・関羽伝」』から)は、三国時代蜀の英傑関羽の持つ稀代の豪胆さを伝えるのに相応しいことばです。

文聖といえば孔子、武聖といえば関公。頼りになる両者ですが、海外各地で華人が展開する中華街には必ず関帝廟が設けられて、豪快な関羽像が祀られるようになりました。もちろん横浜でも神戸でも長崎でも出会えます。

この激痛に耐えて「言笑自若」している関羽を思えば、少々のピンチにあわてることもないでしょう。「談笑自若」(『三国志「呉書・甘寧伝」』という場合もあるようですが、ここは関羽伝の厳とした「言笑自若」でいきます。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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