東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2018年05月23日(水)
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「口蜜腹剣」(こうみつふくけん)

 口先では甘く優しいことをいいながら腹の中では裏腹に相手を陥れる策を講じていることを「口蜜腹剣」(『資治通鑑・唐紀「唐玄宗天宝元年」』から)といいます。唐の玄宗のころの宰相であった李林甫は、宋代の司馬光によって編まれた『資治通鑑』で「口有蜜、腹有剣」と評されました。陰険な人物だというのです。こういう「心口如一」ではない表裏のある人物が政治の現場に現れる時代があるようです。
「心口不一」であっても「口剣腹蜜」であればまだしもですが。母が魯迅と知り合いであったという画家・詩人の木心先生(孫璞)が魯迅を評した「口剣腹蜜」に触発された女性検察官たちがことば厳しく心優しく子どもや弱者を守る活動には同感できますが。
 台湾の蔡英文総統は、朝鮮半島での「文金合意」から「対等、尊重、政治的前提を設けず」といいだしたため、大陸側から「九二共識」(1992年の「一つの中国」合意)を退けた「対等対話」は両岸関係を緊張させる「口蜜腹剣」だという非難を受けています。
 
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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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