東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2013年03月06日(水)
  • 自然

「如座春風」(じょざしゅんぷう)

 小学校の教場を明るくしてくれていた先生の記憶は、いつまでも春風のように温かい。人生の柔らかな追い風であったように思えます。「春風に座すが如し」というのは、春の実景ではなく、教えを受けた先生に対する謝恩の辞に用います。

 学派や流派というのは、こういう和気をたたえた人物を中心にした一団から生まれます。兄弟が中心になった場合が宋代の二程子で、兄が程曄覆討い海Α砲婆斉酸萓検弟が程頤(ていい)で伊川先生。弟が兄を「時雨の潤いのごとし」とその温和さを讃えています。のちの程子学流の興隆をみるとき、この「如座春風」(『二程集「外書一二」』から)ということばが生まれた座の温もりが偲ばれます。

伊川先生に教えを求めてやってきた学生が、師が瞑座しているので、一尺を越すほどの大雪の門外で目覚めるのを待ったというのが「立雪程門」です。「春風」の師と教えを求めてきびしく身を処する「立雪」の学生。快い師弟の姿です。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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