東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2018年08月15日(水)
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「捲土重来」(けんどちょうらい)

 夏の甲子園「第100回記念大会」に102年ぶりの全国制覇をめざした北神奈川代表の慶応高校。地方大会の一戦一戦に「四字熟語」を掲げて勝ち抜いてきたといいます。春のセンバツ初戦で彦根東高校に3−4で敗れた悔しさを晴らすべく、夏の初戦、中越高校戦に掲げたのがこの「捲土重来」でした。3−2サヨナラで結果を示しています。
「捲土」は人馬が土を巻き上げて疾駆すること。ひとたび敗走してのち勢力を回復して攻め返すのが「捲土重来」(杜牧「題烏江亭」から)で。楚の項羽は劉邦の漢軍に垓下の戦いで敗れて、愛姫の虞美人に死を賜ったあと、長江北岸の烏江まで落ち延びます。しかしここで江東に還るのをはじとし自刎しました。(『史記「項羽本紀」』から)
 夏の甲子園大会で覇を競球児たちは、敗北したあと 甲子園の土袋につめて持ちかえりますその悔しさは全国制覇して晴らされるもの。2回戦で敗れた慶応高校は激戦を勝ち抜いて優勝決定戦でこの「捲土重来」を掲げるべきだったでしょう。
 

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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