東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2019年01月23日(水)
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「揚眉吐気」(ようびとき)

 眉を揚げて気を吐くという「揚眉吐気」(李白「与韓荊州書」など)は、抑圧状態(忍気呑声)から解放されたあとの壮快で気分が昂った状態をいいます。テニス豪州オープンで大接戦に耐えてクビトバ選手に勝利した大坂なおみ選手が試合中に喜びを爆発させた表情は「揚眉吐気」そのものでした。若き日の李白が妻子を得て安陸にいたころ、荊州長史だった韓朝宗に送った自己推薦の手紙に白揚眉吐氣,激昂青雲」と抱負の大きさを誇って記しています。こういう解放状態は現代中国のあちこちに見られるので、李白の解放感と重ねて用いられています。

 国連の分担金(2019〜21年)では、中国が12.01%に増えて日本の8.56%との差がはっきりしたことで、国際的地位の上昇として「揚眉吐気」がいわれます。月面探査機、原子力潜水艦、国産車SUVの開発などでも。ただしサッカーのアジアカップではまずは1次リーグ突破で16強を目標にしてやれやれといった「揚眉吐気」でしたが。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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