東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2019年03月20日(水)
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「大材小用」(だいざいしょうよう)

 大きな器材を小さな用途に使うことが「大材小用」(『剣南詩稿「送辛幼安殿撰造朝」』など)で、才能ある人物を低い職務に用いる人材の不当な扱いでよく用います。出典に引いた南宋の陸游の詩では辛棄疾(字が幼安)を取り上げています。『三国演義』では「鳳雛・龐統」の大材ぶりを見誤って小用に扱った劉備の失敗談が語られます。
 最近の例では、北京大学博士課程を卒業した学生が高校教師になったことが「大材小用」として話題になりました。8歳で小学校に入学して6年、初中3年、高中3年、大学4年、碩士(修士)3年、そして博士が3年で、本人の学術への専心さ、掛けた時間も費用も並みではありません。科学研究部門という当然のルートを選ばず人材を育成する高中の教師の道を選んだことに一般の支持が得られず、「大材小用」とされているようです。日本が自衛を超えた能力のある世界最強のイージス艦を自衛のため投入したという意味でも「大材小用」がいわれます。批判のない「大材小用」は盆栽でしょうか。
 

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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