東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2019年05月22日(水)
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「大手大脚」(だいしゅだいきゃく)

 手が大きく足が大きい「大手大脚」(曹雪芹『紅楼夢「五一」』など)といえば、およその察しがつくように、金遣いが荒い、派手に浪費する、節制を知らないことに。六つの財布からひっぺがしたお小遣いで何不自由なく育ったひとり娘はオヨメにもらうなというのが、裏でのささやきです。日本にきて化粧品のバク買いをする中国客にはこんな性向の女性が含まれているのでしょう。「大手大脚」どころか美形です。では「小手小脚」はというと、こちらは気が小さくてまともにものごとができない、手足がうまく使えないことに。さらに「毛手毛脚」もあって、心がこもらない、沈着でないことにいいます。
「四体不勤」に暮らす都市住民や若者たちに対して、地方で子どもの学費や結婚費用のために辛苦して働く父母の手のひらはごつごつしています。泰山をのぼる客の荷を担いで6000段の石段を登る挑山人の肩には玉の汗が光っています。それを知る子どもはお小遣いを貯蓄します。不況があたえる反省の時が中国社会に近づいています。
 

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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