東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「邯鄲学歩」(かんたんがくほ)

 田舎育ちの若者が都ぶりを学ぶとしたら原宿・渋谷・青山あたりでしょうか。

北国の燕の田舎からひとりの若者が都ぶりの歩き方を学ぼうとして、趙の都の邯鄲にやってきます。「邯鄲に歩を学ぶ」(『荘子「秋水篇」』など)お話です。
 しばらく努めてみたもののサマにならない。あきらめて故郷へ帰ろうとしたら元の歩き方を忘れて歩けない。そこで這って帰るしかなかった。あこがれて都会へ出たものの挫折して故郷に帰る。故郷でも受け入れられなくなる、というお話です。

中原の古都であった邯鄲にちなむ成語は一五〇〇余もあって、「成語典故の郷」と称しています。市内に「成語典故苑」を設けて彫像や碑文にして展覧しています。よく知られるものに「黄粱一睡(邯鄲の夢)」「刎頸之交」「完璧帰趙(完璧の典故)」「奇貨可居」「背水一戦」それにこの「邯鄲学歩」も。いまも明代の「学歩橋」が沁河に架かっています。「蘭陵王入陣曲」は日本から邯鄲に「秘曲帰趙」しています。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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