東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「一目十行」 いちもくじゅうぎょう 

 「一目十行」(『紅楼夢「第二三回」』など)というのは、「一目して十行書を読む」ことで、速読の能力をいいます。「十行倶下」(十行ともに下る)ともいいます。ひと目で十行なら多読も可能ですが実際にはどうでしょうか。新著紹介欄の担当者には「巻頭十行」+「巻末十行」でOKなどもあって、こちらは「一目了然」「一目即了」あるいは「一覧了然」の境地で、ここでの話題からは少しずれます。

読書ではなく看書ですから「跳躍式」に看て、文脈の核になる語を探し当てて関連づけて文意を得ることになります。書物の上を流す視線の先で、書き手の意図を伝えるキーワードが次々に立ってくる。読み手の奥義です。漢字は表意文字なのでそれが可能だというのです。実際に臨沂の高校生(教科書だけで780万字)が試みて一年で3倍(理解率80%)、なかには「一目十行」といっていい程の者もいたようです。やや遠慮して「一目五行」や「五行併せ下る」というのも控えにあります。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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