東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2019年11月20日(水)
  • -

「通家之好」(つうかしこう)

 両家の交流が一家のように親しく通家百年、累世通家であることを「通家之好」(秦簡夫『東堂老「第四折」』など)といいます。後漢末期の乱世を生きた孔融と李膺とは祖先が孔子と李耳(老子)というのですから累世通家の代表です。李膺に接見するのがむずかしく「登竜門」といわれましたが、党錮の禁で誅殺されています。孔融は遅れて曹操に殺されています。世におもねらずに清官に徹した「通家之好」です。
 長い努力と功績が認められた者同士が春爛漫の桜の下で出会える園遊会はあっていい行事です。天皇皇后の主催で赤坂御苑で行われる春の園遊会には各界要人とともに金メダルやノーベル賞受賞者など業績のあった一般人も招待され、陛下からねぎらわれる場面が報道されます。一方、新宿御苑の「桜を見る会」は首相が主催。こういう晴れの機会にめぐまれない国民を広く選ぶのが議員枠。しかし“安倍一族”850人の招待は世におもねる鈍感な「通家之好」の所業というしかありません。

 

webサイトはこちら

堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>