東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2019年12月04日(水)
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「天香国色」(てんこうこくしょく)

 これまで中国には国花がありませんでした。ひとつに絞り切れない事情があるからで、中国花卉協会が今年7月にオンライン投票で国花選定を呼びかけた結果、36万票のうち牡丹がダントツ(79%)で、あとは梅、蘭、蓮、菊の順だったといいます。

 香りと姿のふたつながら際立つようすを「天香国色」(李正封「賞牡丹」など)といいます。色香ともに整って艶麗な牡丹の花をいい、のちには国中に知られる艶麗・端麗な女性をいうことになりました。「国色天香」とも。牡丹にちなんで「魏紫姚黄」というのは宋代に愛好された魏氏の紫、姚氏の黄の二品種の牡丹のこと。品種改良が盛んだったことを想像させます。中国では「歳寒三友」のひとつ、梅も根強い人気を保っています。
 国を代表する女性リーダーが世界各地で次々に生まれていますが、前置きとして「天香国色」はほどよい品格と重量感を保っています。遠からずこの国にも出現するにちがいない女性首相に添える四字熟語として、この「天香国色」を贈呈しましょう。
 

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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