東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2020年01月08日(水)
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「高朋満座」(こうほうまんざ)

 新年なので、晴れがましく華やぎのある情景の成語を採り上げておきましょう。高貴な朋友・賓客が席を満たしている「高朋満座」(『三国演義「四〇回」』など)です。そういう場面は平和なこの国のあちこちの新年会で展開されていることでしょう。
 典故に引いた事例は、後漢末期の学者蔡邕(さいよう)にちなむもの。蔡邕は博学の上に数術、天文、音律にも詳しく鼓琴をよくしたと伝えられます。彼を囲んで賓客でにぎわっていたところへ訪客があります。その名を聞いて、蔡邕はあわてて履をはきちがえて迎えに出ます。「倒履迎之」(熱烈に客を迎える)の場面です。訪れたのは背が低く痩せて容貌の冴えない王粲(建安七子のひとり)でした。蔡邕は董卓に重用されたため獄死の憂き目にあいます。その娘が蔡琰(文姫)です。匈奴に連れ去られますが、曹操によって二人の子を胡地に残して連れ戻されています。時代に翻弄された親娘です。
 王勃の「勝友如雲、高朋」(「滕王閣序」から)は「勝友如雲」で紹介しました。
 

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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