東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2020年05月06日(水)
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「非常之人」(ひじょうしじん)

 同時代の常人にはわからない未来の事を先見的にとらえてその実現をはかる人を「非常之人」(『史記「司馬相如列伝」』・『三国志「魏書・武帝紀」』など)といいます。漢の武帝に司馬相如は、「けだし世には必ず非常の人あり、然る後に非常の事あり。非常の事ありて後に非常の功あり」といいます。まず未萌のうちに行く先を見てしまった「非常の人」が、命をかけて実現をはかる。「そもそも非常の人、超世の傑と謂うべきなり」と『三国志巻頭の「魏書・武帝紀」に曹操についての評を記しています。「非常の人」によって時代は動き、ひとたび混乱をみますがやがて時を経て混乱は収拾されます。
 常人ははじめは異として懼れますが、実現されたときには安堵して納得します。いま新型コロナウイルスに関する非常のとき、いまは情報化の時代、ひとりの英傑が登場するのではなくて、「専門家会議」の提言である「新しい生活様式」についても具体例を期待するのではなく常人が自らの生活のなかで工夫して実行してゆく時代なのです。
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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