東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2020年06月24日(水)
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「未雨綢繆」(みうちゅうびゅう)

 風雨にならないうちに鳥が巣の穴を補修するように、風水害に備えて房屋門窓の保全に怠りないことを「未雨綢繆」(『詩経「鴟鴞」』など)といいます。「綢繆」はもつれからまること。事をなすに当たってまず綿密な準備をすることの比喩として「臨渇掘井」や「亡羊補牢」(別項)と合わせて用いられます。原典の『詩経』では商(殷)を滅ぼしたあと周朝の基盤を強固にした周公(姫旦)の国事の前途に示した深い憂慮が「未雨」にこめられており、反乱が発生したときの対処方法まで指示しています。

 いま世界はコロナウイルス感染の「パンデミック(世界的流行)」の渦中にありますが、先行した諸国は秋の「第二波」再来への備えに「未雨綢繆」を競っています。政府の「緊急事態宣言」に対する「東京アラート」もそのひとつといえるでしょう。加えて米中貿易戦争のはざまにある日本が受ける横流はまさに最高レベルの「未雨綢繆」が要請される局面にあり、「アベノマスク」や財政執行に際しての政府の不手際では不安です。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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