東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2020年07月15日(水)
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「洗手奉職」(せんしゅほうしょく)

 世界の感染者が1300万人、死者が50万人を超えたコロナウイルス感染被害。見えない敵に対して命をまもる対策は、一人ひとりが「手を洗う」こと。ウイルスを体内に侵入させない基本ですが、「手を洗う」ことはまた「心を洗う」ことに通じるようです。手を洗って職務をしっかりと担うという「洗手奉職」(『韓愈「胡良公墓神道碑」』など)は、いまは医療従事者のみなさんを励ます成語のように聞こえます。もとは官吏が汚職に染まらない「改邪帰正」の心を引き締めて職務にあたることから。
 海外に例を見ない「強制されない自粛」で49日間、みんなで耐えて守って得たわが国の「感染収束」。それにほつれを生じさせた夜の街の若者たち。心を洗って面をあらためる「洗心革面」の姿を見せず、手も洗わずマスクもしない「変わらない日常」に帰り急いだテレビ画面の日常。それに呼応した若者による「第二波」の顕在化。中国の子どもたちはきょうも「手洗い」の歌をうたって「手洗い」を励行しています。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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