東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「大弁若訥」(だいべんじゃくとつ)

 老子は「大弁は訥なるごとし」(『老子「四五章」』から)といいます。まことの弁舌は巧妙であるよりは訥々としていて、その訥々とした語り口のなかから語り手が探しあてた「信言」を聞きとることができるからだというのです。巧みな弁舌にではなく、訥々とした語り口に「大弁」を聞く老子の人間理解は、努めても勉めてもさわやかな弁説とはいかない人には同感できるにちがいありません。

いま参議院議員選挙戦の最中にあります。わが国は“国難”の時期といえるほどいくつもの難題を抱えています。「震災復興」「経済」「憲法」「外交(とくに日中間の尖閣問題)」「農産物自由化」「原発」「社会保障」・・選挙戦を終えて当選がきまって、われわれの代表として国政に携わることになる新議員としての第一声がありますが、万歳と選挙民へのお礼はそれとして、街頭でえた国民の生の声を訥々とした語り口で伝えて心の底までとどくようなまことの弁舌を聞きたいものです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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