東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2013年12月18日(水)
  • 自然

「陽春白雪」(ようしゅんはくせつ)

 北陸に大雪。ことしも本格的な冬のおとずれ。昨年の一二月一〇日には、山中伸弥教授の隣に文学賞の莫言氏と、雪のストックホルムのノーベル賞晩さん会会場には日中ふたりの名士が並びました。

 莫言氏は「陽春白雪」というこの美しい四字熟語がお好きなようです。恒例のストックホルム大学でのスピーチで、中国文学の現状を問われて、「陽春白雪と下里巴人」(楚辞「宋玉対楚王問」から)といって会場の笑声と掌声を誘っています。通訳には意味が分からず、自ら「高級な白酒を好む人もいれば普通の白酒を好む人もいる。それぞれに味わいがある」と受容の多様化を補足していました。

「陽春白雪」は高尚な楚の音曲の名で、一方の卑俗な音曲が「下里巴人」(巴蜀のひなびた里人)。「下里巴人」のほうは数千人が和して歌うのに「陽春白雪」は数十人。作品がどちらにも受け入れられている現状へのとまどいもみられます。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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