東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「刮骨療毒」(かっこつりょうどく)

 さすが「故事成語」の国、習近平主席もよく四字熟語を用いて講話に風格を添えています。国家のリーダーが自国の先人の事績を引いて自説の糧とすることはどこも同じですが、この「刮骨療毒」(『三国志「蜀書・関羽伝」』から)は、腐敗が「骨をけずる」ほどに深く、根本的な治療が求められるという深刻な認識をもって行動しようと、「反腐敗」を呼びかけての引用です。開会中の全人代(国会に相当)では、公務員の汚職などでの立件が8%増えて5万1300人余だったことを、「反腐敗運動」の実績としています。大戦後のわが国の官吏が、国・地方を問わず、いかに公僕として「国土の均衡ある発展」に尽くしてきたかを知ることになります。

ここでの先人は、国民的ヒーロー三国時代の蜀の英傑関羽です。関羽の左腕にささった毒矢の毒が骨に及んだため、医師は臂を破り骨を刮り毒を取り去ったといいます。その間、仲間と談笑していた関羽の豪胆さにも学ぼうというわけです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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