東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2014年03月19日(水)
  • 自然

「九十春光」(くじゅうしゅんこう)

 ことしは大寒気団が何度も南下してきて、大雪が降っては積もって、春のおとずれが遅いようですが、春季、三カ月、九十日の暖かく心地よい光に包まれた期間に繰り広げられる情景を、「九十春光」(陳陶「春帰去」など)というようです。

「冬山如睡」の九十日から「春山如笑」の九十日への移ろいのときであり、目にやさしくて肌につややかなことから「春光明媚」ともいわれます。あるいは風のやわらかな感触から「春風和気」とも、さらには次々に開花のときを迎えて「春暖花香」ともいわれます。生けるものすべてがそれぞれに、待っていた九十日の春光を謳歌します。その中で人もまた季節感に鈍感になったとはいえ、「春満人間(じんかん)」のときを迎えて、人びととの新たな経歴を刻むことになります。こんな「九十春光」もあります。九十歳に達した慕わしい老師を、白髪になった学生たちが囲んで点々滴々のお礼を述べてお祝いをし、「春華秋実」の百寿に至るのを励まそうというのです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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