東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「黒白混淆」(こくびゃくこんこう)

「黒白混淆」といえば何やらアメリカ社会の課題と思われそうですが、じつは大国の再興「中国の夢」も、この課題の克服なしにはありえないといわれています。

ことは後漢時代の楊震にはじまります。楊震は、30年間教育にたずさわって門下生3000人、「関西孔子」と称えられました。その後の出仕は20年余り。東莱太守のとき通りかかった昌邑で、県令の王密から深夜ひそかに金10斤を贈られます。楊震は「天知る、神知る、我知る、子(あなた)知る、なんぞ知るなしといわんや」と断りました。それが知られて「四知先生」と呼ばれることになります。はては高官たちの目にあまる豪邸、園林づくりに、「是非をわきまえず、黒白混淆(『後漢書「楊震伝」』から)と強く諫めて地位を追われ、毒をあおって憤死したといいます。

「改革の全面深化」を掲げる全人代活動報告は、深化する腐敗打破のむずかしさをにじませています。強化しすぎれば「口是心非」という心理的腐敗を引き起こすからです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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