東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「両敗倶傷」(りょうはいぐしょう)

 ともに正義を掲げて争ったものの、双方が傷ついてともに敗者となる「両敗倶傷」(汪応辰『文定集・一五』など)の事例は数知れません。さわやかな勝利はスポーツならではのことで、ロシアの「ソチ・冬季オリンピック」でも勝者となることの感動シーンが見られました。その同じソチで6月に開催予定であったG8が、ウクライナ・クリミヤ共和国のロシアへの強行編入によって中止され、欧米側の経済制裁が加わって「両敗倶傷」の実例となろうとしています。強行したことで支持率が70%を越えたといいますからプーチン大統領は勝利者といえるのでしょう。

魚釣島国有化や首相の靖国神社参拝で悪化しつづける日中間の対立が軍事衝突にでもなれば「両敗倶傷」といっていたのは米国でした。いま米国に対して対露経済制裁は「両敗倶傷」というのが中国側の論調です。そんなおおげさな話を例に持ち出すまでもなく、夫婦喧嘩というのも「両敗倶傷」で、さわやかな勝利者はないようです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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