東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「三顧茅廬」 (さんこぼうろ)

 新年度を迎えて、わが国の企業では「入社式」をおこない、社長が新入社員に、誇りと覚悟をもって社業に当たるよう要望を述べるのが通例です。事業を達成するために人材を求める真情の厚いことを「三顧茅(草)廬」といいます。

三国時代に、劉備が遠路を三度たずねて臥龍諸葛亮を得た故事からですが、いま経済発展のさなかにある中国の企業が、人材を確保するかまえとして用いています。求められる側も、それに応えて能力を高めて対応することになります。
 
人材を求める故事としては、口にしていた食物を吐いて応対した「周公吐哺」や䔥何の「月下に韓信を追う」などがありますが、やはり劉備なきあと孔明がしたためた「出師表」に、「臣を草廬の中に三顧し、臣に諮るに当世の事を以ってす」という三顧の真情が、求められる側の胸を打つのでしょう。佳話に納得していたら、故地襄陽の「三顧茅廬」像の孔明の顔にマジックでいたずらをした事件が報道されました。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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