東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「事半功倍」 (じはんこうばい)

 事半なら功半が当たり前なのに、想定外の金融緩和で「功倍」の成果を得ている人がいます。事半功倍」(『孟子「公孫丑上」』など)です。見えない先人・後人から借りたり、他者から得たりするから可能で、得て知っておくべきところでしょう。

一方で必ず「事倍功半」(白居易「為人上宰相書」など)が生じて、こちらは力を尽くしても収益が半分。「ワーキング・プア」といった現象が起きています。そのぶんだれかがどこかで「事半功倍」であることを喜んでいることになります。

亜聖孟子がなんでこんな効率的な話をしたのでしょう。原典では古人の営為と今とを比較しての成果のことで、力半分で得ということではないようです。

得をすることばとしてよく使われます。朝やれば「事半功倍」というのは清々しい。化粧品の効能や塾の学習効果の宣伝はわかりやすい。釣魚島の奪回に、台湾と大陸(両岸)が手をむすんで船を出そうとなると何やらぶっそうな功倍です。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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