- 2014年09月24日(水)
- ひと・個人(こころ・こころざし)
「愛莫能助」(あいばくのうじょ)
愛は溢れるほどあっても、力が足りないとか条件がきびしくて助けることができないことが「愛莫能助」(『聊齋志異「鍾生」』など)で、『詩経「大雅」』では「愛莫助之」といっています。
ご成婚のあと「テニスコートの愛」などともてはやされた美智子妃が、平民であるゆえの皇室内での孤立について、皇太子は「愛莫能助」であったようです。
「千年樹」が手入れの甲斐もなく枯れてしまったとか、泳げないので溺れる子どもを見ながらどうしようもなかったとか、子どもの自立を見守る母親とか。見るに忍びない情景もありますが、こういう事例はいつの世にも多いのでよく使われます。