- 2014年11月26日(水)
- 鉱物
「小家碧玉」(しょうかへきぎょく)
例えとしては、アメリカ車やドイツ車が「大家閨秀」なのに対して、日本車が「小家碧玉」といわれます。実際にそういう宣伝をして売っています。ケイタイなら仔細な用途を巧みに埋め込んだものに。お寿司の盛り合わせや念を入れて醸造したお酒も。さらには丁寧に手入れされている庭のたたずまいもそのひとつ。最近はやりの内輪でコンパクトな結婚式にもいわれますが、やはり花束を抱えた「小家碧玉」が主役です。
離世に当たっての「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」は、数多く演じた「忍辱負重」(辱めを忍んで重責を担う。『三国志・呉書「陸遜伝」』など)を思わせます。「不器用ですから・・どうぞお幸せに」(コマーシャル)といって去っていく姿を残して。健さん、天堂でどうぞお幸せに(幸福開心)。享年83歳でした。
さて日々しごとに追われている現代人は、どんなときにこのことばの意味合いを感じているのでしょう。「遊」に引かれてやはり旅行のようです。北欧にいってオーロラをみる。寒山寺へいって除夜の鐘をつく。トコトコ列車に乗って山間を走って放牧のようすを眺める。筏で川下りをする。キャンピングカーで家族で自在な旅をする。はては高層マンションの最上階に住んで下界を見下ろして暮らす。
なんともあわただしい「優哉遊哉」の情景です。
繁忙といっても閑を偸んで映画やテレビ番組をみて息抜きはしているようです。毛沢東、習近平主席はアメリカ映画ですが、温家宝元首相は日本映画をみています。中国公開の最初の外国映画となった「追捕(君よ憤怒の河を渉れ)」(高倉健・中野好子主演)から「三丁目の夕日」や「入殮師(おくりびと)」までみています。戦後日本の大衆の暮らしや共有する死生観を映画から理解しています。
世界一の「日理万機」の人といえば米国オバマ大統領でしょうか。ゴルフと家族旅行と休暇での息抜きが、歴史上もっとも豪華で高価な大統領であるということで、国家リーダーの「日理万機」の違いとして指摘されています。