- 2016年11月30日(水)
- ひと・個人(からだ)
「救死扶傷」(きゅうしふしょう)
戦場や地震、大事故の現場で、瀕死の傷を負った人びとの救護に当たることを「救死扶傷」(司馬遷「報仁少卿書」など)といいます。よく知られているのは、革命時に戦場で生死をともにした医師「白求恩(ベチュ−ン)」を追悼する毛主席の「救死扶傷、実行革命的人道主義」でしょう。白求恩は中国の「十大国際友人」のトップに選ばれています。
日ごろから天職としてその任に当たっている医療従事者の無私奉献の精神にもいわれます。生涯を僻地で患者の病痛の解除、介助に向きあう医師・看護師を支えている職業本能といえます。「国際看護師の日」が設けられてから100年(1912年。5月12日はナイチンゲールの誕生日)。どれほどの人びとが、その献身的な活動に支えられ救われてきたでしょうか。患者の個人的な献体、献血もそこに通じます。
また「救困扶危」(『三国演義「第一回」』から)は、国家に報じ民を安んずることで、劉備、関羽、張飛の三人が兄弟とし、同心として立ち上がったときのスローガンです。