- 2019年05月29日(水)
- -
「游刃有余」 (ゆうじんゆうよ)
目の前で、庖丁が実にやすやすと牛をさばいていくのに感嘆して文恵君(梁の恵王)が問います。庖丁はこれは技ではなく道だといいます。牛の骨と肉や節のつき具合をよく知って本来の筋目に従いからだのしくみに従って調理するので骨に当たることがない。「腕のいい料理人でも年ごとに牛刀を替えるのは骨に当たるからで、わたしのは19年になり数千頭もの牛をさばいても研いだ後のように鋭利です」と答えます。「善きかな、言を聞いて生を養うを得たり」と恵王に言わしめています。