- 2020年01月29日(水)
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「班門弄斧」(はんもんろうふ)
パリ万博から100年余の歴史をもつ「ミシュラン(米其林)ガイド」とはいえ数千年の食文化の伝統がある中国での三つ星評価(2016年)は「班門弄斧」という批判をあびました。中立公正な評価をした『上海指南』で上海餐庁が評価されなかったため。
「班」というのは春秋時代の魯の優れた工匠公輸班(こうしゅはん)のこと。魯般ともいいます。のちの戦国時代に城攻めに用いた「魯般雲梯」(高ばしご)で知られ、後代には工匠の守護神とされました。「班門弄斧」(『欧陽文忠公書「与梅聖由兪書」』など)は達人の目の前でおのれ知らずに技芸をひけらかす行為にいいます。言説であれば「釈迦に説法」とでもいうところでしょうか。「班門に斧を弄ぶ」と引っ込みもならず失笑をかうことになります。技芸だけでなくどこででも広く用いられることばです。
車では、乗車体験(2年前)で、上海製造の新君威が日本車の馬自達(MAZDA)の阿特茲(ATENZA)に比べて「班門弄斧」という報告もあります。