- 2020年08月26日(水)
- -
「百年樹人」(ひゃくねんじゅじん)
樹木を育てるには十年でいいが、人材を育てるには百年かかるという「十年樹木、百年樹人 」(『管子「權修」』から)は合わせて用いられています。毛沢東も人材養成のことで古話として引いています。人材ではなく、いま話題の「人生百年」については「百齢眉寿」や「人生百年如過客」がいわれますが、中国の実情は世界最速で「高齢化率」(65歳以上の人口比率)が25%を超えた日本ほど切迫感がないようです。
国際的に断トツの高齢化先進国なのに、後進国意識の抜けない官僚は、ベストセラー「Life Shift 100年時代の人生戦略」の筆者イギリスのリンダ・グラットン女史を、政府の「人生100年時代構想会議」の箔つけ議員として招聘して意見を聞いたりしています。が、「人生百年(一世紀)」の論者なら樋口恵子・高齢社会をよくする女性の会理事長が国際的な先達です。近著『老〜い、どん!、あなたにも「ヨタヘロ」期がやってくる』(婦人之友社)は100歳をめざして生きるヨタヘロ人生を素直に明るく論じています。